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解析技術グループ久保田踊児が3次元の河床変動モデル研究論文を発表

この度、解析技術グループ 久保田 踊児が第28回数値流体力学シンポジウムにて、「非静水圧三次元河床変動モデルによる水制工周りの洗掘現象の解析」を発表いたしました。
 

<概要>
貯水池の持続性と流砂系の連続性の両立を目的とした土砂管理手法であるフラッシング排砂については、未だ実施事例が少ないこともあり、関連する各技術の定量的な評価と予測手法の確立が望まれている。
特に排砂ゲートや土砂吐き等の排砂施設周辺では、複雑な流動場に伴う土砂輸送が行われており、排砂上、最も重要な領域にもかかわらず、現象の解明と予測が困難な領域となっている。
これに対し、著者らは、貯水池内の水位変動、流動場,濁水挙動を高精度に計算可能な3次元モデルを用いて、複雑な流動場を再現した上で,貯水池内の堆積・侵食過程や下流河川への放流土砂を予測可能となる3次元の河床変動モデルの構築に取り組んだ。

本研究では、VOF法を用いた非静水圧密度流解析モデルに河床変動過程を組み込み、3次元の河床変動モデルの構築を行った。水制工周りの洗掘実験結果との比較・検証を行い、局所洗掘現象に対する構築モデルの有効性を確認した。